転職相談|これまでのキャリアを効果的にアピールしたい!

第13回のお悩み これまでのキャリアを効果的にアピールしたい! 31歳女性編
今回の相談者   今回の所長
ハレルヤ!さん
ハレルヤ!さん(仮名)
31歳女性。総合物流企業、アパレル企画販売の会社などでトータル約7年間人事に関する仕事に携わる。前の職場は契約期間満了にて退職し、これから就職活動を開始するところ。職務経歴書を書いてはみたが、志望企業の担当者に印象よく読んでもらうためにもうひと工夫したいと思っている。
 
小林智明さん
小林智明さん
株式会社JMAM
チェンジコンサルティング
キャリアカウンセリング研究所所長
プロフィール
お悩みポイント
その1   広く浅い実務経験と、実績らしい実績がない
その2   サポート的業務しか行っていない派遣社員時代の書き方
その3   見やすく読む人を引き込むようなレイアウト
 
プロフィール
プロフィール
1962年生まれ 京都府出身。
キャリアカウンセリング研究所所長として、再就職支援、社会人・学生に対するメンタルおよびキャリアカウンセリングを担当。5年間で200人を超える再就職支援を行い、そのうち1年後の再就職率は95%を誇る。人事にアピールする職務経歴書作りには定評あり。カウンセリングモットーは「求職者の自立を促す支援を徹底的に最後までやる!」
●産業カウンセラー
●NPO法人日本キャリアカウンセリング研究会会員
before ハレルヤ!さんの職務経歴書
before ハレルヤ!さんの職務経歴書
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NGポイント 
NG1
  • 全体的に知りたいこと(その経験がどれくらいあるのか? 何をどういう課題を持って取り組んできたか)がひと目でわからない。
  • 時系列にこだわる必要なし。見やすさを優先する。
  • 職務内容だけでなく、「できること」と「やりたいこと」を分けて書いた方がいい。
NG2  
  • 内容の重複に気をつける。不必要に長くならないように。
  • 「補助」と書くと、経験した仕事を軽くみられる
NG3     事務仕事の大きな武器になるのでもう少し詳しく書く
 
 
 
アドバイスを元に作り直した職務経歴書はこちら
 
アドバイスを元に作り直した職務経歴書
・コンパクトになったが情報量は増え、さらにわかりやすくまとまっている。・表組にしてトーンなども用いたことでわかりやすくなった。これなら、どんな仕事をどのくらいやってきたかひと目でわかる。・もうひとつ枠を設け、「私ができること」「やりたいこと」についてわかりやすく書かれてあるため、アピール力が格段にUP!
箇条書きを効果的に使い、すっきりまとまり、読みやすくなった
同じ枠内で違う内容について書く場合、違う書体と大きさになっているので読みやすい
短くまとめているが、自分のセールスポイントもしっかり入っていて分かりやすい
表組みにしたことで見やすくなり、さらに詳しく書かれてあるのでGOOD!

小林所長 小林所長 ハレルヤ!さん ハレルヤ!さん
無味乾燥はダメ、気持ちを込めて書くべし
小林所長 ハレルヤ!さんは今回、転職活動をするにあたって、人事と教育が希望ということですね。これまでせっかく色々な経験をされているんだから要点をおさえて書きましょう。まず細かいところからいえば、派遣か正社員かの雇用形態は、職務経歴書にはあまり関係がないので書く必要はありません。
ハレルヤ!さん え? そうなんですか?
小林所長 人事担当者にとって正社員であるか派遣であるかはあまり重要なことではありません。どんな仕事を経験して、それに対してどのように取り組んできたか、そちらの方が重要です。ですから雇用形態は履歴書に書いておけばいいので、職務経歴書には、具体的な話も含めて過去の仕事の内容を気持ちを込めて簡潔に書くことを勧めます。
ハレルヤ!さん 具体的にはどういう感じがいいんでしょうか?
小林所長 例えば、2社目の企業は人事、総務のアウトソーシングですね。これは言ってみれば「株式会社・人事部」といった趣の企業だから、新卒の採用から研修まで色々なことを経験されていますよね。その体験の中で得たこと、自分がやれること、今後やりたいことも含めて、相手に伝えたいことを気持ちを込めて書きましょう。
ハレルヤ!さん 気持ちを入れるんですか?
小林所長 その方が採用担当者に訴えるアピール力は格段に強まります。職務内容だけだと無味乾燥になりがちです。担当者も人の子なので、心に響くことが書いてあったほうが「この人に会ってみたい」と思うんですね。ですから、この部分は「私のやりたいこと」として別に枠を作って書いた方がいいでしょう。
ハレルヤ!さん なるほど〜。職務経歴書には客観的な事実だけを書いておけばいいと思ってました。目からウロコです。
小林所長 ハレルヤ!さんのように思っている人がほとんどですが、実はそうじゃないんですね。
ひと目でわかることの大切さを知るべし
小林所長 職務経歴の書き方については、文中によく、「補助」という言葉が出てきますが、わざわざ「補助」と強調して書く必要はありませんよ。読む方としては、同じ仕事をやってても、より軽く見られてしまいますから。

ハレルヤ!さんの場合、補助といいながら学んできた部分は多いと思います。補助だからといってアピールできないわけではなくて、あくまで姿勢の問題です。「自分に与えられた仕事にどう取り組んだか」が大切です。

また、同じ仕事がダブって書かれてある箇所も多数見受けられますので、削って、すっきりさせましょう。

ハレルヤ!さん なるほど……。知らず知らずのうちに「これまで大したことをやってきていないから」と自分を卑下していたようです。そういってもらえると自信になります。
小林所長

さらに重要なのが、人事のどういう業務に就いてきたかをわかりやすく書いた方がいい。人事業務といっても採用、研修(教育)、それと労務管理。これらをどのくらい、どんな内容のことをやってきたかを職務内容別に書く。履歴書があるから時系列でなくていいです。それから教育がやりたいなら、それを一番先に書いた方がいい。

ハレルヤ!さん なるほど……。
小林所長

何ができるのか、やりたいのかが一目でわかるって大切なことなんです。現在の職務経歴は時系列に各企業でどんなことをしてきたかが書かれているんだけど、教育なら教育に関してトータルでどんな経験があるのかひと目でわからないですよね。そういったことが計算しなくてもわかるように。大切なのは社名じゃないですから。

また自己アピールはあまり長いと読んでもらえないです。もっと文字ポイントを大きくして読みやすくしましょう。自分で満足することより、読む人の満足を考えましょう。

ハレルヤ!さん 分かりました。がんばって書いてみます!
今回のポイント
 
その1   キャリアに自信がなければ、「今後やりたいこと」を具体的にアピールすべし
その2   仕事への取り組み方、思いをアピールすべし
その3   フォント、大きさなどを変えてメリハリをつけるなどして、読みやすく分かりやすい書類にすべし
   
OK総評
直近は派遣社員として働いていたこともあり、業務スキルが浅くなりがちなことをハレルヤ!さんも気にしていましたが、職務ごとの内容を絞り込み、それぞれどんな姿勢でその仕事に取り組んできたのかを明確にすることで、生きた職務経歴書になったと思います。さらに今後やりたいことを記載したことによりキャリアにストーリー性が付加されましたね。
 
眼からウロコの感想

アシスタント的な立場であっても、業務遂行に対する姿勢や創意工夫をアピールすることが重要だと分かりました。また、時系列ではなく職務内容別に記入し、自分のできること・今後やりたいことを盛り込むことで、アピール力が高まったと思います。何より、小林先生の的確で温かい助言は、転職活動を始めるにあたり、大きな励みとなりました。

職務経歴書の添削は人材バンクにおまかせ!
イラスト/アオキシン(タイトル)、東 聖子(顔)
取材・文/ヨシ・オカノ(中沢ゴロー事務所)